【続】俺様王子と秘密の時間


「アンタまた盗み見なんかして!南の時もそうだったじゃない!」


うわぁああああん。

はーちゃんごめんなさい。


結局、見つかってしまったあたしは教室まで引きずられ、ただいまはーちゃんにお説教されてます。


しゅんっ……。




「でもはーちゃんと佐久間くん、いつの間に付き合ってたの?」

「3年になってからよ……」


今までプリプリ怒っていたはーちゃんが、急に目を泳がせている。

恋する乙女って感じ。



「はーちゃんってば教えてくれればよかったのにー。むふふふふ」


――パコンッ!


英語の教科書で叩かれた。



「いだい〜!」

「悪いことはしないこと!わかった?」


はーちゃんの怒りんぼ!



「で、シイはどうなの?あたしはね、ちょっと恥ずかしくて言えなかっただけなんだからね!」

「ん。聞いてよ……」


あたしは昨日のことを話始めた。

 

< 253 / 658 >

この作品をシェア

pagetop