【続】俺様王子と秘密の時間
「アンタまた盗み見なんかして!南の時もそうだったじゃない!」
うわぁああああん。
はーちゃんごめんなさい。
結局、見つかってしまったあたしは教室まで引きずられ、ただいまはーちゃんにお説教されてます。
しゅんっ……。
「でもはーちゃんと佐久間くん、いつの間に付き合ってたの?」
「3年になってからよ……」
今までプリプリ怒っていたはーちゃんが、急に目を泳がせている。
恋する乙女って感じ。
「はーちゃんってば教えてくれればよかったのにー。むふふふふ」
――パコンッ!
英語の教科書で叩かれた。
「いだい〜!」
「悪いことはしないこと!わかった?」
はーちゃんの怒りんぼ!
「で、シイはどうなの?あたしはね、ちょっと恥ずかしくて言えなかっただけなんだからね!」
「ん。聞いてよ……」
あたしは昨日のことを話始めた。