【続】俺様王子と秘密の時間
「よぉ。お前も居たんだね?」
ひぇええええーーっ。
黒澤拓海は机に肘をついてヘラヘラ笑いながら、あたしの前に座る羽鳥の背中をトントン叩いた。
クルッと振り返った羽鳥は超不機嫌な顔……。
そんな羽鳥に話かける黒澤拓海。
「仲良くしよーぜ?」
「冗談じゃねぇよ」
「お前、羽鳥っつーの?」
「気安く呼ぶな」
うわぁ……。
この二人ダメだ。
相性最悪だよきっと。
「シイとはどーゆう関係?」
はぁ?
羽鳥はそっけない態度だというのに黒澤拓海はニコニコ、ヘラヘラ笑いながらめげずに話かける。
どーゆうって。
「ちょっと変なこと聞かな……」
「別に、ただの友達」
あたしの言葉を遮るように羽鳥は黒澤拓海だけを見て言った……。
「それだけか?」
黒澤拓海の問いに……
「シイとはただの友達だって。それ以上でもそれ以下でもねぇよ」