【続】俺様王子と秘密の時間
「つまりアンタは……王子と、その……しちゃったのね?」
口をパクパクさせるはーちゃん。
恥ずかしくなるあたしよりも、はーちゃんは耳まで真っ赤に染まって烏龍茶をグビグビ飲み干した。
「ま、王子と上手くいってるのはいいとして、問題はその二人ね」
問題って……。
大好きなクリームパンも苺ミルクも喉を通らない。
「てか、いくら王子の誕生日だからって、バイトしてたなら言ってくれてもいいじゃないのー」
うっ……。
ポカッと頭を叩かれた。
「ごめんね……」
言いたくなかったわけじゃないんだけど、絶対内緒にしておきたかっただけなんだよぉ……。
「まあ、いいわよ。おかげでなんで黒澤拓海がアンタを知っていたか、理解出来たしね?」
はーちゃんは机に身を乗り出し、周りをキョロキョロと見渡す。