【続】俺様王子と秘密の時間


「いやぁああああああああ!」


言うまでもなくあたしがビリだ。


てゆーか、まだゲームをしててクリアしてないんだけど、この時点でみんなよりタイムが遅いのだ。

しかもゾンビがやたらリアルでかなり怖い!



「もうシイのビリ確定だね!」

「コウも遅かったじゃない?」


はーちゃんは羽鳥の次に速いタイムを出したのだ。

絶対はーちゃんはあたしと同じくらいだと思ったのにぃいいいい。



「おい、早くクリアしろっつの。シイ、お前ほんっと下手だな?」

「うるさいうるさーい!」

「ぶはっ!マジ下手くそ」


むっかぁああああああ。

自分は得意だからって!

羽鳥があたしの隣でヤジを飛ばすから、頬を膨らませた。



「膨れっ面」


なんて言いながらあたしの頬を突っついた。



「ってわけで、シイ。お前、罰ゲームな?」


そんなぁああああああ!

 

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