【続】俺様王子と秘密の時間
涼くんが言ったんだ。
だから羽鳥は知っていたんだとわかった時に、黙っていた千秋がすかさず口を挟んだ。
「ふーん」
息を漏らすように笑う気配がしてあたしはそっと顔を上げた。
「アイツら、マジでお前に聞きに行ったんだ」
「え……」
「オレが言ったんだよ?お前に聞けば全部教えてくれるってな」
「……」
顔色一つ変えずに千秋は言った。
それは女の子から聞いていたから知っていた。
でも千秋があたしになにを言いたいのか、それだけがずっとわからずにいた。
「そんで?お前はアイツらに、オレとのことなんて答えた?」
千秋と目が合って思わず逸らしたのはその瞳を見れなかったから。
見透かしたような全てを握る千秋の瞳。
「てめぇ、なに言ってんだよ!シイが困るってわかっててなんでバカ女なんか使うんだよ!」
羽鳥は千秋に鞄をぶん投げる。