カノジョ。
「ユカさん、こっちー!」

タツミさんが声をかける。

"ユカ"さんはあたしの隣に座るとそっと手に触れて

「はじめまして」

と言った。



その少し低くて柔らかい声もカスミさんに似てて、
あたしは少しだけ心臓がぎゅっとなる。



「ユカさん、この子がさっき電話で話したリリ。
現役女子高生だよ!」

「ユカです、こんにちは」

「あ、はじめましてッ。」

「ユカさんとはこの店で知り合って仲良くなってねー。
ユカさんは真性のビアンなんだよー」

「タツミくんより少し年上なんだけど…あんまり気、使わなくていいからね」


「はい…っ」

なんて言われてもすごく緊張するよ!
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