運命
●月▲日■曜日
今、私の手元にある宝籤が一瞬のうちに何億円もの大金を受け取れる事が出来る証明書になったら、私はそれが何を原因に起こったものだと考えるだろう。
≪偶然≫と≪必然≫
世界はそれで回っている―
はずだった。
朝御飯が大好きなお茶漬けだった。
それは、≪偶然≫と≪必然≫、どちらかにより起こる。
事故で原型が分からなくなる程ぐちゃぐちゃになり、死ぬ。
それも、≪偶然≫と≪必然≫、とちらかにより起こる。
でも、違った。全く違った。
人は、友達は、家族は、それを≪運命≫と呼ぶ。
≪運命≫
それは、誰にも分からないモノ…物…もの…。
でも、違う。全く違う。

そう、≪運命≫は≪選択≫するものだった。
それも、全人類が≪神≫と呼ぶ抽象的な存在により≪選択≫されるものではなく、≪私≫という具象化された存在が≪選択≫するものだった。

今、こうしてココアを飲みながら日記帳の上にシャープペンシルを渡す●月▲日■曜日午前0時12分。
ココアがあと128秒で飲み干され、シャープペンシルを後2ノックした後、私は―
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