好きだよ永遠に…番外編
「ほら、もう解散な!悠、その女の子送っていってあげろよ」
「分かってるよ、空。祐菜ちゃん、行こうか?」
「え…でも…」
「いいんだって。さ、行こう」
悠さんに手を掴まれて歩き出す。
離れた所から優希穂がまたねって言っているのが聞こえる。
私の家はこのライブハウスからは結構近い。
徒歩20分位で着く。
歩きながら悠さんと他愛のない話をしていた。
同じくらいの距離の学校から帰るときはいつも遅く感じるのに、
今日は時間が過ぎるのがとても早い気がした。
「送ってくださってありがとうございます」
家の前について、悠さんにお礼を言う。
「ごめんね、祐菜ちゃん」
「?」
「いきなりライブに誘ったりして。」
「いえ…楽しかったのでいいですよ。」