忘れられた街角で……【駄菓子屋】
父は、小銭を1枚ずつ、

時に掴み損ねながら、

不器用に取り出した。

その手は、ごつごつとしたシワがあり、

夕暮れのせいか、

陰影がより深く感じられ、

その影に、

ワタシは何故か寂しい気持ちになっていた。

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