secret WISH


「ドルガーを使えるのはチャロ‥と、ベニトおじさんだけなんだろ? エル・ディアブロは大体ドルガーを使って人々を脅かしている。それはあの女が仕組んだことなのか?それとも、お前が自分から進んでしているのか?」

「いっぺんに訊かれたら、どれから答えればいいか困るよ」

「あ、あぁ、‥ワリィ」

「‥セレスが言った事は、殆どその通り。あの女‥コーラルはあの時私を脅して、能力は人を殺す為に使えと。もしそれが出来なければ、貴方を殺すと何度も言われたの」

「‥そうか。でも、今はもう大丈夫だぜ? 俺、武器を使いこなせるようになったし、自分の身も自分で守れる」

勿論、お前の事も守れるとはあまり言えないけど‥。
だってお前治癒能力持ってるし、怪我しても瞬きする間に治っちまうし。
それでも傷付いて欲しくねぇから、守りたい。

「だから、全部話してくれ」

「‥ドルガーを皆に使わせているのは、私がそうさせているの」

「ドルガーって、その人間と全く同じように化けれるよな?」

この前の城で助けた人、ドルガーだったし。
‥モルダも、ドルガーに化けられていたことがあった。

「あれは‥、“この世界”での“本人の役”をしているだけなの」

「“本人の役”‥?」

「そう、“この世界”でのね」

何も無い床を見ながら薄く笑うチャロは、また目を擦った。
“この世界”での“本人の役”って、何だ?

「その言い方じゃあまるで‥‥」

この続きを言おうとして、息を吸い込むと
そっと唇にチャロの人差し指が添えられた。

「その続きは、何て言うかは分からないけど‥言わないで」

そう言って今度はチャロの唇が俺の唇に当てられた。
えっ!何でだよ!?と頭の中では思っているけど
欲ってのはやっぱり正直なモノで。



「絶対に、“裏の世界”だけは奴等に勘付かれるわけにはいかないの」

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