-KAORI-

『あっ、そうだ。梨とスイカ用意しておくから、篠山さん家に挨拶しておいで。隣の隣にあるから。』

「分かったー。」

『いってらっしゃい。』


家を出て、隣の隣の家の前に立つと家の中から声がした。

『いやぁ!違う、違う!うん、うん、そうそう!そう井上のこと思ってないしぃ。えっ?あり得なーい!初耳!』

大きな声と共に、カーテンが開けられ、可愛い女の子と目が合った。

「あっ…。」

小さく声を漏らすと、女の子はあたしに手を振った。

女の子といっても、あたしと同じくらいの人だった。
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