-KAORI-

なんだか嬉しそうな鳴宮さん。

『呼んで来てもらえる?』

仕事中だというのに、鳴宮さんはお構い無しに奥山さんを呼ぶように言った。

奥山さんが来るまで、そわそわしながら待った。

『あっ、ナリ〜。また呼んでからぁ!杉田さん、困ってたじゃん!』

そういいながら出てきた人は、緩いパーマにナチュラルメイクの、可愛い清楚な人だった。

『ナリって呼ぶなよ。』

そう奥山さんを叩く鳴宮さんは、何だか嬉しそうだった。

『はじめまして。奥山えみです。』

軽く頭を下げた奥山さんに、もっと深く頭を下げた。

『ナリさんの弟分の、弘貴っす。』

『よろしく。そっちは彼女?』

『はい!』

「川辺あかりです。」

『あかりちゃんかぁ…。物凄い可愛いね!』

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