-KAORI-

「可愛くなんかないですよ!」

微笑んだ奥山さんの顔は、鳴宮さんも惚れるのが分かるほど綺麗だった。

『えみって呼んでね。絶対だよ?』

「呼び捨てですか!?」

『うん!その代わり、あたしもあかりって呼ぶね?』

「せめて、えみさんって呼ばせてください!」

『えみさんかぁ…。いいよ!特別にね。』

えみさんは、仕事を抜け出しあたし達と話してくれた。

「弘貴ぃ〜、眠い〜…。」

鳴宮さんから無理矢理飲まされたお酒のせいで、睡魔があたしを襲う。

『酔い始めたんすけど!』

弘貴と鳴宮さんとえみさんの笑い声を聞きながら、弘貴の肩を枕に夢へと入って行った。


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