CHAT
「ったくあのババア…」


ブツブツ言いながらベッドに寝転ぶ。


「あー!早く家出てぇ!」


オレは小さい頃から家を出たいと思っていた。

こんな息が詰まる家なんて、誰でも嫌だろう。

こんな親を好きになるヤツなんて、どこにもいない。


「金さえあれば…」


そう呟いたとき、ケータイにメールが届いた。

知らないアドレスだったが、何も思わずにメールを開く。
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