恋めぐり
リビングに戻った私たちに、神様だという男の子は一つの眼鏡を渡してきた。

ピンクのフルフレームの眼鏡。

「何これ?瀬戸くん」

「瀬戸くん?」

「名前知らない。話す時に面倒臭いから瀬戸くんで良いでしょ?」

瀬戸くんは「じゃあそれで」と笑うと私に眼鏡をかけるように促した。
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