SSマジック
「あたし、バカだよね。あんなかっこいい人があたしの相手なんてしてくれるわ
けないよね」

真っ赤な顔をしながらすこし笑った。

「そんなことないよ!優はこんなにかわいいのに!なんなのその女たち!」

興奮する愛の頭を和人は押さえ、どこかへ電話をかけだした。

「俺。ちょっと来いよ」

それだけ言うと切った。


優は疲れたのか、うとうとしはじめた。

「優。こっちで寝ろ」

和人はそう言って、個室のドアをあけた。

ゲストルームだと言った。
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