猫とうさぎとアリスと女王
走って部屋にかけこんだ。
こらえていたものが一気に溢れ出す。
ベッドに突っ伏して、嗚咽をこらえた。
涙が止まらなかった。
その時に携帯電話が鳴った。
タケからだ。
けれどディスプレイを見た瞬間に、僕の体がおかしくなった。
喉に何か詰まったような、呼吸を止められたような・・・。
とにかく苦しい。
「飛絽彦?今、仕事終わったとこなんだ。うまいもんでも食べに行こうぜ。」
「タ・・・ケッ!苦しい・・・っ!助けてっ、タケ・・・!」
声を絞り出しながら精一杯伝えた。
息が出来ない。苦しい・・・!
「飛絽彦!?お前どこにいるんだ?大丈夫か!?」
「うちっ・・・!僕の部屋・・・早くっ!タケッ・・・!」
「待ってろ!すぐ行くから!」
本当に死ぬかもしれないと思った。
苦しくて、息ができなくて、怖くてたまらない。
泣きながらずっとタケが来るのを願っていた。
どのくらい経ったのか、すぐにタケが来てくれた。
僕のもとに駆け寄って、体を抱えてくれる。
「飛絽彦!どうした!?大丈夫か!?」
何も答えることが出来なくて、必死に頷いてタケにしがみついた。
怖くて怖くて仕様が無い。
酷く寒気が襲ってきて、温もりが欲しくてたまらなかった。
「助けて・・・・・タケ・・・・。」
泣きながら訴えると、タケはきょろきょろと辺りを見回す。
「たぶん過呼吸だと思うけど・・・。お前の部屋何も無えじゃねえかよ!」
カコキュウ?なんだろう、それ・・・。
病気の名前?薄らいでいく意識の中で、僕はそんなことを考えた。
僕を心配そうに見つめるタケ。
その顔が段々と僕に近づいてくる。
息がかかるほどに近くなった瞬間に、僕は状況をやっと把握できた。
タケは、僕の口を塞いだ。
自らの口で。
こらえていたものが一気に溢れ出す。
ベッドに突っ伏して、嗚咽をこらえた。
涙が止まらなかった。
その時に携帯電話が鳴った。
タケからだ。
けれどディスプレイを見た瞬間に、僕の体がおかしくなった。
喉に何か詰まったような、呼吸を止められたような・・・。
とにかく苦しい。
「飛絽彦?今、仕事終わったとこなんだ。うまいもんでも食べに行こうぜ。」
「タ・・・ケッ!苦しい・・・っ!助けてっ、タケ・・・!」
声を絞り出しながら精一杯伝えた。
息が出来ない。苦しい・・・!
「飛絽彦!?お前どこにいるんだ?大丈夫か!?」
「うちっ・・・!僕の部屋・・・早くっ!タケッ・・・!」
「待ってろ!すぐ行くから!」
本当に死ぬかもしれないと思った。
苦しくて、息ができなくて、怖くてたまらない。
泣きながらずっとタケが来るのを願っていた。
どのくらい経ったのか、すぐにタケが来てくれた。
僕のもとに駆け寄って、体を抱えてくれる。
「飛絽彦!どうした!?大丈夫か!?」
何も答えることが出来なくて、必死に頷いてタケにしがみついた。
怖くて怖くて仕様が無い。
酷く寒気が襲ってきて、温もりが欲しくてたまらなかった。
「助けて・・・・・タケ・・・・。」
泣きながら訴えると、タケはきょろきょろと辺りを見回す。
「たぶん過呼吸だと思うけど・・・。お前の部屋何も無えじゃねえかよ!」
カコキュウ?なんだろう、それ・・・。
病気の名前?薄らいでいく意識の中で、僕はそんなことを考えた。
僕を心配そうに見つめるタケ。
その顔が段々と僕に近づいてくる。
息がかかるほどに近くなった瞬間に、僕は状況をやっと把握できた。
タケは、僕の口を塞いだ。
自らの口で。