硝子玉
「太陽、私天文部に入るよ~」
「写真部には入らないのかよ」
「掛け持ちで入るよぉ」
屋上でのひとときって言うか授業サボってます!
「てかさぁ~、そろそろモデルの私も撮ってよぉ~」
「また今度なぁ。」
「今度っていつなんよ?」
「知らん。」
ガチャリと屋上ドアが開いて生徒指導の先生のドスのきいた声が響いた。
「おめぇら何やっとんじゃぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」
「やべっ!」
「あははっ!楽しぃぃ~」
追いかけっこのように校内を逃げ回るが先生の方が足が速い
すぐに捕まってしまった。
多分、こんな些細な思い出も青空は大切にしてたんだ。
僕はその笑顔の儚さもなにもかも知らなかったんだ。