満たされしモノ
(待てよ……
も、もしかすると……)
嫌な想像が頭をよぎる。
手を出さないのには『理由』があるのではないか?
ポケットに入っているのは本当に『手』だけなのか?
グルグルドロドロと頭でかき混ざる空想が一つの形で浮かんだ。
『ナイフ』だ……!!
戌亥先輩がポケットの中でナイフを握っているという疑心暗鬼!!
忽然と閃く刃で切り裂かれる数秒後の僕!!
勝手な妄想が変質し、真実とすげ替わる!!
主観的にはもはや、ナイフ所持説こそが真実!!
それにより、より一層の恐怖が僕を襲う。
自分の意思で震えが止められない。
ナイフで切られたら痛いのかな、などと意味不明な思考が頭の中を行き交う。
(あわわわわわわ……)
目の前が真っ白になりかけた、
その時。
「はいはぁーい!! 今日のイチ押しパンはふくっくらもちもち『マシュマロンパン』だよー!!
早くしないと売り切れちゃうよーー!!」
!!!!!!
おばちゃんの気合いの入った声で、僕は我に返った!!
(ふっくらもちもち……『マシュマロンパン』だって!!!!)
た、食べたい……
ぐぎゅう~、とお腹が鳴ると同時に腹部に強烈な衝撃が走る。
それは想像上でのナイフの傷よりも痛かった。
も、もしかすると……)
嫌な想像が頭をよぎる。
手を出さないのには『理由』があるのではないか?
ポケットに入っているのは本当に『手』だけなのか?
グルグルドロドロと頭でかき混ざる空想が一つの形で浮かんだ。
『ナイフ』だ……!!
戌亥先輩がポケットの中でナイフを握っているという疑心暗鬼!!
忽然と閃く刃で切り裂かれる数秒後の僕!!
勝手な妄想が変質し、真実とすげ替わる!!
主観的にはもはや、ナイフ所持説こそが真実!!
それにより、より一層の恐怖が僕を襲う。
自分の意思で震えが止められない。
ナイフで切られたら痛いのかな、などと意味不明な思考が頭の中を行き交う。
(あわわわわわわ……)
目の前が真っ白になりかけた、
その時。
「はいはぁーい!! 今日のイチ押しパンはふくっくらもちもち『マシュマロンパン』だよー!!
早くしないと売り切れちゃうよーー!!」
!!!!!!
おばちゃんの気合いの入った声で、僕は我に返った!!
(ふっくらもちもち……『マシュマロンパン』だって!!!!)
た、食べたい……
ぐぎゅう~、とお腹が鳴ると同時に腹部に強烈な衝撃が走る。
それは想像上でのナイフの傷よりも痛かった。