遠目の子鬼

4) 僕の恋心

駄目だと思うから駄目なのかもしれない。


良いイメージを持続できれば良いんだ。


根拠は無いけど、自信が湧いてくる。


明日は、もっと頑張って練習しよう。僕は心にそう誓った。

         ★

昼食も済んだ昼休みの教室。


窓の外に見えるグラウンドでは昼食を終えた生徒達が思い々の時間を過ごしている。


「なぁ、保孝」


「ん、なあに英二?」


突然の英二の問い掛けで、僕は向かい側の席に座って居る英二の方に、ゆっくり視線を移した。
< 85 / 274 >

この作品をシェア

pagetop