白黒先生-二重人格彼氏-


─────────────…


「…さん、倉橋さん!」


「ふぁ…ふぁいっ!?」



名前を呼ばれて反射的に返事をすると、そこは教室の中だった。


クラスメイトの視線があたしに集中している。


しまった…今はホームルームの最中でした。


居眠りしてた…完全に。



「もう…居眠りはいけませんよ!」


「はい…すいません」



鈴城先生が怒ってる。


怒ってても、可愛いけどね。



「罰は与えたくないんですが…丁度良かったです。倉橋さん、神谷先生の仕事、手伝ってあげて」


「うぇ…えぇ~」



めんどくさいっ!!


心からそう思った。



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