白黒先生-二重人格彼氏-
「あの。あたしに何の用なんですか」
先生の様子から、あたしは自分の呼び出された理由を察することができなかった。
何やってんだよ、この人。
あたし、何しに来さされたんだ。
半ば呆れ気味に聞くと、先生はニヤリと笑みを浮かべながら自分の机の上にある大量の書類を指さした。
「手伝え」
そしてそう一言呟いた。
来なきゃ良かった、本気でそう思った。
あたしは何も答えず、沈黙の中にポツリと立ち尽くしたまま動かない。
時計のカチカチという音だけが整頓された部屋に響いている。
「やっ…あたし、帰りますっ」
「待てよ、オイ」
ドアノブを握った瞬間、制服の襟がぐっと後ろに沈む。