ねぇ、聞こえてる?

電話・・・

あれから一週間が過ぎようとしていた。

あれからいっぱい考えた…

私はまだ颯に気持ちを伝えていない…

伝えたい…けど伝える勇気がない…

そんな時…

~♪

電話が鳴った。

着信音が私の部屋に鳴り響く。

画面には、“颯”と出ている…

でも出なかった…

~♪

また電話が鳴る。

どうせ颯だろうと、携帯の画面を見ないまま枕に顔をふせる。

~♪

…鳴り止まない電話に仕方なく出る。

「…はい…。」

「あっもしもし?じゅりちゃん??」

その声は懐かしい声の人物だった。

その声の人物とは、颯のお母さん。

「はっはい!!どうしたんですか?」

「あのね…―」






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