LAST-LIFE
「突然、どうしました?」

総鶴が客間に座っている勘蔵に立ったまま言った。

「兄上・・・いや、勘蔵殿は家を出た身。入ることも勝手ではありません。」
「すまない。兄上に会いたくてな。項宥兄ははどこだ?」
「牡丹の間で安静にしてなさります。」
「ありがとう。今は政の時間か・・・。後に話そう。」

勘蔵は立って牡丹の間へむかった。
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