LAST-LIFE
運命の時は近づく

再会

「わかった・・・。家に戻ろう。」

勘蔵は帝になるための道を選んだ。
香が出ていったため、殆ど自暴自棄である。

「か、勘蔵様ッ...!」

島村は必死に涙を堪えている。

「ところで島村、私を支持している人間と総鶴を支持している人間の数は?」
「はい、こちら方は三百、総鶴様には四百であります。」
「そうか。」

勘蔵は自分を支持する人間が予想外に多かったのに驚いた。

「勘蔵様、そうと決まれば総鶴様と話すしかありませぬ。」
「そうだな・・・。明日、向かう。伴をしてくれ。」
「承知いたしました。」
< 59 / 69 >

この作品をシェア

pagetop