図書室のラブレター
「俺、本気でデートに
誘ったんだけど?」
「……無理です。
ジェットコースターなんて
関係ない」
そうだよ。
だから結依とも
ちゃんと向き合わないと。
「私の気持ちなんです。
私は晴樹君が好きなんです。
だからもっと知りたかった」
「………」
そう。
私は晴樹君の
一番になりたかった。
知らない過去も、
一緒にいる現在も全て。
もっと堂々としていたい。
だから結依ともぶつかる。
それが本当の友情だよね。
「…冗談だって!!
仕方ないから行くぞ!!」
龍慈君はそのまま
ジェットコースターに向かった。
「はい」
そして追いかけた。