図書室のラブレター
「どうすれば…いいの?」
みんなが晴樹君の方に
向かって進んでいく。
しかし晴樹君に
押し寄せる人たちは
多くて全く進まないんだ。
誰かが、あたしにぶつかり、
思わず尻餅をついた私は
思案に暮れた。
涙が溢れ出して、
止めたいのに止まらない。
上を向いて、
流れないように踏ん張る。
まだ泣いちゃいけない。
全て終わるまで
泣いちゃいけない。
「蓮実」
後ろから腕を掴まれた。
急すぎて涙が飛び散った。
振り返ると
そこにいたのは龍慈君だった。
「…びっくりした」
私は安堵のため息を漏らす。
でも龍慈君は
怖い顔を崩さないまま言った。