聖花学園~花よ咲き誇れ~
「今度の日曜、皆で遊園地に行かない?」

 唐突な提案だった。

「小都子ちゃんとも仲良くなりたいしさ。それでそのまま寮に帰って学園長の料理を堪能する!」


 これでバッチリ、と由宇花さんは自信満々に言う。


「ってことは私は留守番かい?」
 酷いなぁ、と学園長が笑った。


「だって学園長は仕事もあるでしょ?」

「まあ、そりゃそうだけど……分かったよ。飛び切り美味いディナーを用意して待ってるよ」

 仕方ないなと学園長は諦めた。




「じゃあ決まりだね」

 タイミングを見計らって言ったのは翔子先輩だ。


「次の日曜、七人で遊びに行こう!」

 片手を拳にして上げた翔子先輩に皆続く。


 おー! と皆の声がそろい、次の日曜日に遊園地へ行くことが決まった。



 そのあと連絡を取り合うためにメアドとTel番を交換して、由宇花さんは急いで帰っていった。





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