聖花学園~花よ咲き誇れ~
「由宇花さん」

 わたしは皆が何かを言う前に、ニッコリ笑顔で告げた。




「帰りましょう」



『……はい』

 皆の声がそろった。



 このときばかりは流石の姐御もたじろいでいた。



 そりゃあそうだろう。

 だってこのときのわたしは、これ以上は無いってくらい怒っていたから。






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