大好きだょ
あたしは、ライバル宣言に驚きつつも
「相川 結衣です・・・。」
正直に名前を口にした。
朱音は、「またね。」そういい残し去っていった。
朱音にくやしさを覚えつつも、図星をつかれて悲しくなった。
病室には、二人の空間が流れた。
龍は、まだ意識を取り戻していないらしい。
あたしは、龍に駆け寄り話しかけた。
「ごめんね。あたしがちゃんとしてればよかったね。
龍のそばにずっと居るから目を覚まして・・・。」
あたしは、龍の前では泣き顔を見せてはいけないと思い声を押し殺して泣いた。
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