無色の日の残像
「そっ。SAMFには最新の物凄い戦闘機があってね、それを操って戦場で敵機をことごとく撃ち落とすお姫様がいるんだってさ。嘘か真かわからないけどねェ」
空気は、ひらひら手を振りながら語る雨鳥を、まじまじと見つめた。
「『戦場のかぐや姫』なんて呼ばれてるから、お伽話みたいなものなんだろーけどさ」
かぐや姫。
空気は、輝神という最新型の愛機を【カグヤ】と呼んだ少女を思い出す。
「そういう、得体の知れない部隊だよ。だからあの子がメンバーだと名乗った時ゃあ、ちっと驚いたね」
「そう──なんですか」
雨鳥さん、俺はその戦姫を知っているかもしれないんです。
空気はそっと、心の中で呟いた。
空には満天の星が広がっていた。
空気は、ひらひら手を振りながら語る雨鳥を、まじまじと見つめた。
「『戦場のかぐや姫』なんて呼ばれてるから、お伽話みたいなものなんだろーけどさ」
かぐや姫。
空気は、輝神という最新型の愛機を【カグヤ】と呼んだ少女を思い出す。
「そういう、得体の知れない部隊だよ。だからあの子がメンバーだと名乗った時ゃあ、ちっと驚いたね」
「そう──なんですか」
雨鳥さん、俺はその戦姫を知っているかもしれないんです。
空気はそっと、心の中で呟いた。
空には満天の星が広がっていた。