無色の日の残像
「いいや。殺し合いも戦争も、獣だって虫けらだってするよ」
雨鳥は花火の火を互いに向け合ってきゃあきゃあふざけている羽海と空気に視線を移した。
「蟻の仲間なんかには、違うグループ同士が出会うと、相手に蟻酸をかけ合って体がバラバラになるまで食いちぎり合って──そりゃ激しい殺し合いの大戦争をするものもいるんだよ?」
透明が、無色の表情を心配そうに窺った。
「だから戦争なんて、自然界じゃ当たり前のことなのかもしれないねえ」
雨鳥は砂の上に缶ビールを置いた。
「人間だけが戦争をするんじゃない。人間だけが──戦争に疑問を抱ける」
雨鳥はそう言った。
雨鳥は花火の火を互いに向け合ってきゃあきゃあふざけている羽海と空気に視線を移した。
「蟻の仲間なんかには、違うグループ同士が出会うと、相手に蟻酸をかけ合って体がバラバラになるまで食いちぎり合って──そりゃ激しい殺し合いの大戦争をするものもいるんだよ?」
透明が、無色の表情を心配そうに窺った。
「だから戦争なんて、自然界じゃ当たり前のことなのかもしれないねえ」
雨鳥は砂の上に缶ビールを置いた。
「人間だけが戦争をするんじゃない。人間だけが──戦争に疑問を抱ける」
雨鳥はそう言った。