夢にで荘
「明さん、明さんは何か意見無いですか?」




健ちゃんに握られた手が気まずくて、私は先程から黙りこくっている明さんに意見を求めた。




「う〜ん」




明さんは真剣な表情を浮かべながら、マカロンを一つ頬ばった。




「あ、美味い。」




限りなくマイペースなお方である。




バイト終わりの笹山君にクロロホルムを嗅がせて、眠らせた所を拉致し、一晩の思い出に一発・・




明さんはたった今頭に浮かんだ考えを即刻抹殺した。



懸命な判断だ。




こんなこと口に出した日には、人格すら疑われる。
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