夢にで荘
明さんと私
明さんの朝は、寝床の脇に吊されている真っ赤なサンドバックをぼこぼこにすることから始まる。




寝ぼけ眼で、布団からむくっと起き上がり、視界にサンドバックが入るや否や、これでもかとパンチを繰り出す。




穏やかな性格にみえて意外にバイオレンスな朝を迎えている明さん。




一汗かいた後、何かが浄化されたように明さんは穏やかな表情を浮かべる。




「そばつゆにご飯やろ」




思い出したように呟くと飼っている緑ガメに餌を運ぶ。
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