【 LOVERS 】
『繭?!』

多分稜は、無意識だろう
オレの頬に手を触れて

『こんなに冷えてる・・・
ごめんねっ。気づかなくて
シャワー使って』
と申し訳なさそうな顔をした。

「うん、じゃあ借りるね」
とオレが言うと

『うん』
と嬉しそうな顔をしていた。


ザァ――

熱めのシャワーを浴び、
冷えた体が生き返ってくるのを
感じると

オレは稜のことを考えていた。



稜はゲイだろう。

あの高級車は彼氏のもので・・・

何でオレを誘ったんだろう?

オレに興味をもったにしても
特にセックスアピールする
わけでもないし、その相手に
援助交際以外でセックスしない
って先に言うのも変な話。

という以前の問題で、
稜はオレと同じ受け入れる側
だからセックスは出来ないだろう。

そもそも稜に援助交際してるっ
て言う必要もない。



・・・変な関係


まぁ別に気にすることないか、
稜は面白い・・・
見てて飽きないし、

しばらく様子でも見てみよう。


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