お兄ちゃんの気持ち
キスがしたい
キスがしたい。


閉じられたカーテンは、隙間から光が漏れることもなくて。

そっと時計を見ると、夜を指していた。

「おはよ」

年に数回しか会えない親友の妹だった、彼女。

初めて会う前から一目惚れしていた、かわいい彼女。


「おはようございます」


照れくさそうに笑う彼女は、今は俺の腕の中にいる。

俺の声に目が覚めたのか、目元を擦ってから俺の胸元に顔をうずめた。


「今何時ですか?外、暗いですね」


そっと上げた顔がかわいくて、思わずぎゅっと抱きしめてしまう。

お互い素肌が密着して、俺の男の部分がむずむずと目覚めつつあった。


「20時位じゃないかな?」

「えっ。やだ、どうして起こしてくれなかったの?」
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