ツンデレプリンス


稜弥は、急に態度が変わって素直になられるのに弱い。


顔を少し赤くして、目をそらしてる。


やっぱりこの辺はまだ年下って感じだな。


「というわけで……お母さーん!ご飯まだ残ってる?」


「ちょ、何勝手に入ってんだよ!オレがまだいいって言ってないだろ!?」


「それでいいよって言ったじゃーん」


「う……」


観念したのか、稜弥は何も言わなくなった。


「姉貴に勝とうなんて100年早いよ!」


「絶対いつか勝ってやる!」


そんなこんなで、私藤堂夏生、無事に帰ってこれました。




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