◇禁断恋愛◆
「光・・・屋上行こ」


そう言って俺は寒くなってきたこの季節に誰もいない屋上へ向かう


この時期に屋上に来る奴なんているわけない


屋上には・・・やっぱり誰もいなかった


「で、何隠してるんだよ?」


光はそう言ってじっと俺を見てる


少し黙ったままだった俺も口を開いた


「俺さ・・・好きな子がいるんだ。誰だと思う?」


「好きな子?んー・・・葛原とか?」


光はそう答えた


やっぱり・・・・・・・大体そういうこと言うだろうなってわかってたけど


「俺さ・・・日菜が好きなんだ。・・・おかしいだろ?」


そう言うと光は少し驚いたように俺を見た


そして・・・ゆっくり言った


「日菜って・・・日菜ちゃん?お前の妹だろ?」


「あぁ、そうだよ」


最初は光も動揺してたけど、段々わかってきたみたいだった


「聖夜、お前・・・・」


言い終わる前に俺は聞いた


「光・・・俺おかしいのかな・・・」
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