◇禁断恋愛◆
聞いてて自分で虚しくなるような質問


だけど・・・わかってるんだ、おかしいことくらい


この恋に気付いた時から


「そんなことねぇよ。お前はただ好きな子がいて、それが妹だったってだけだよ・・・考えすぎんなよ?」


そう光は俺を励ますような言葉を言う


励ましてくれなくたっていいのに・・・・・


気休めの言葉がほしいわけじゃない


「でもさ・・・聖夜、日菜ちゃんを幸せに出来るのか?」


そう聞かれた


光ははっきり言うタイプだから何でも言う


「出来ない・・・出来るわけないよ・・・」


そう言って俺は俯いた


「どうしたって・・・結ばれないだろ?俺たち」


言わなくたってわかってる


自分でも言いたくない・・・でも・・・・・


「だけど・・・どうするかはお前次第だろ?日菜ちゃんは聖夜が好きなんだろ?」


光は真剣な表情でそう言う


「でも・・・結局は傷つけることになるから・・。兄妹だからこの恋に終わりは当たり前だろ?」


そう・・・恋を終わらせる時・・・


日菜はどんな顔するかな


「そっか・・・。好きな女が幸せなのがいいよな、やっぱ・・・。」


もう、諦めた方がいいのかな


傷つけるのが・・・・泣かせるのが・・・・・







・・・・・・・・・・・・・・・怖い
< 40 / 76 >

この作品をシェア

pagetop