あの男は私に嘘をつく
「恭子ちゃん…??」











聞き慣れた声がするほうへ、ゆっくりと振り向いた。











「やっぱり!!こんなとこでどうかしっ……。」











麗華姉さんがつまったのは、私が抱き着いたから。Tシャツにジーパンというラフな格好をした麗華姉さんは、深く聞くことはなく、少しの間頭を優しく撫でていてくれた。






香水の匂いが鼻をついた。でも、安心したのは……、










『ココニ、イバショガアルヨ』









それがわかったからなんだ…。
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