ボキ、エル。
おとうたんはずっとそこにボキが逃げ込むから、足をいつも上げててくれた。


次の日にはごみ箱漁りを覚えた。


ボキのおもちゃ箱、なんでも出てくる魔法の箱なんだ。


魔法の箱は、食べ物のニオイの強い場所と水が一杯あっる場所、おじいたん達の場所、おとうたんの前にあるんだ、ボキの宝箱。


でも魔法の箱を漁るとすぐに怒られる。


「エル、ダメ」

「意地汚い事しなさんな」
「こんなんしてなんもないなら、やるのにね」

こうやって叱られる。


やめたら褒めてくれるけど、ボキの魔法の箱は渡さない!


ボキが少しの物音で、すぐに起きるから、ねえたんはいつも忍び足。


ねえたんが部屋から出てボキがおいてきぼりな時はいつも

「ねえたーん、ボキも、連れてってぇ」

遠吠えしても、甘えても帰ってこないねえたん。


ボキもいく、大人しくしてるから!

でもねえたんは毎朝、学校というところに行く。

その間はおばあたんとお母たんと留守番なんだ。
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