あじゃあじゃラブリー
「 病院へ どこに住んでる誰なのかいってちょうだい!!それじゃ
 私は これで!!」

これ以上 かかわるのは ごめんだ。

なのに・・・


背中をむけた 私に 想定外のお言葉が・・・・

 「誰の?」

【あのね・・・・誰のって・・・君のでしょう?それ以外誰がいるって言うのよ】

 「ふざけてる?からかってる・・・」

 「いや・・・そんな ゆとりはなさそうなんだけど・・・・」

 「えっ?・・・・・」

 思わず振り向くと 思いつめた表情でうつむいている彼の姿が目に入った。

「自分のこと わかってる?」

 そう言った 私の言葉に彼が暗いまなざしでクビを横に振った。

【おいおい~~~~い!!ドラマのような 現実って 超ハードだし・・・・
 冗談じゃないよ・・・・】

そういえば、ここの果てしなく 失礼極まりない 受付嬢が 彼は俳優じゃないかと言っていたけど。

俳優なら所属事務所って奴があるじゃん!!


確認できるかも・・・・

「待ってて!!」

「何処に行くの?」



出て行こうとしたら 彼が引きとめた。


「心細いんだ・・・・一人にしないでくれる?」

「男だろうが!!」

 冷たく言い放って 私は彼の病室を後にした。









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