私があなたであなたが私!?
「大丈夫です。私はここにまだいますから」
私ははっきりとした口調できっぱりと言った。
すると「えっ」と言って、二人はきょとんとした顔でこちらを見ている。
「役に立たないかもしれないですけど、私に出来る事ならやりたいので」
当然の事だし、それに一人で優さんの家に帰るなんて絶対にできない。
でもやっぱり足手まといになるだけだって言われるかな……。そんな事を思って胸をドキドキさせながら二人の返事を待った。
優さんはしばらくすると顔をほころばせて、優しいけれどいつものしっかりした優さんの声で言った。
「じゃあここは頼んだからね。千夏」
何だか頼りにされてるみたいで私は凄く嬉しくなった。
「はい!」
思わず声も大きくなってしまう。