私があなたであなたが私!?




それからしばらくしてから、優さんは着替えてすぐに店を出た。



多分あのおっとりしたお母さんだから大丈夫だと思うんだけど……。



問題は優さんちのご家族だなぁ。



そう考えるとだんだん心配になってきた。





店は結局、閉店時間の10時までいっぱいで、ばたばたと忙しい時間が続いた。



「ありがとうございました!」



最後のお客さんのレジが終わると、私はふうと息をついた。



だんだん仕事にもなれてきたし、何だか今日1日だけでなんか私、人間として成長出来た気がする!



私は一人でにっこり笑った。



「千夏ちゃん、お疲れ様」
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