私があなたであなたが私!?




微笑みながら奥から出てきた薫さんの手にはおぼん。その上にはお好み焼きの生地が入った器が2つ乗っていた。



「ちょっと遅くなっちゃったけど、ご飯にしようか」



そして「残り物で悪いけど」と言いながら苦笑した。



「いえいえ!お客さんの焼いてるお好み焼きを見ながら私も食べたいって思ってましたから!」



それは本当の事で、ついついお客さんの焼いているお好み焼きばかり目がいっていた。



薫さんはまたにっこりと笑って、おぼんをレジに近い席に置いた。



「よかった。あっエビでよかったよね?」
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