私があなたであなたが私!?




そんな私をよそに
先生は出席を続ける。



「中山〜」



「へい」



へい?
どんな返事の仕方?!



三年にもなると
変に笑わせようと
するものなのかな
男子っていうのは。



だとしたら寒いですよ〜



私はこう見えても
笑いには厳しいのです♪



まぁ、どうでもいいですよね…



「柊〜
ああ、柊 優はまた休みか。
じゃあ次、藤川〜」



先生が適当に出席を
とっていく。



そんな中、どこからか
女子の声が聞こえてきた。



「柊さん、また休みなんだ。
いつからだっけ?
不登校になったの」



「確か二年の
一学期じゃなかったけ?
私、優と同じクラスだったけど
あの子、めっちゃ運動神経よかったし、けっこう美人なんだよね〜
男子は悲しんでたよ」



「あ〜
確かに可愛かったよね。
でも柊さん、なんで不登校に
なったのかな?」



「さぁ?でも隣のクラスの子が
ヤクザと一緒にいるの見た
って言ってたよ」



「やっぱ?
ヤンキーなんでしょ?
すごいよね〜
今ごろバイクでその辺り
走ってたりして」



「あはは♪
せっちゃん、考え古いよ〜」



――――ふぅん。
柊さんてそんなすごいんだ。



私はクラス違ってたけど
みんな騒いでたもんな〜



男子が。



私は顔を見たことないけど。
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