私があなたであなたが私!?




私はお好み焼きを平らげた。



あ〜
美味しかった!



でもだいぶお腹は
はってしまった。



「ふぅ」



私は息をはきながら
お腹をぽんぽんと叩いた。



満腹満腹♪



私は帰ろうと伝票を持って
席を立った。



そして入り口の前にある
小さなレジへ。



また来よう♪



今度はお母さんも誘って!



私は美味しいお好み焼きの
おかげでにっこにこだ。



それに…あの王子の居場所が
わかったんだし♪



ここに来ればまた会える♪



叶わないと分かってても
会えるだけで私は満足だった。



レジの前に立ってると
タッタッタとあの王子が
こちらに走ってきた。



そしてにこっと笑うと
丁寧に伝票を受け取った。



そして私はお会計をすませる。



もちろん割引券を使って♪



「ありがとうございました」



私がお店を出るとき、
店内にいる従業員三人が
声をそろえて言う。



私はそんな一つ一つに
なぜか照れてしまい
軽くお辞儀をして
お店を出た。



いいお店だな〜



三人共いい人そうだし…
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