紅の系譜
「あなた、昨日環さんのことは忘れろって言ったじゃない・・・!言っていることが違いすぎるわよ。」


「もちろん、今だって俺はそう思ってるさ。あいつのことを知るのは、アンタにとって酷だろうからな。でも、アンタは言っても聞きそうなタイプでもなさそうだし。止めても勝手に探すだろ?そっちの方が俺にとっては困るんだよ・・・。」


真は、面倒だという表情をしながら胸元のポケットにしまってあったタバコを取りだした。


私の眼をまっすぐ見ながら、環さんのことを知る覚悟があるのかと、問いかけるような瞳で。
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