紅の系譜
「・・・!俺はもう行くぜ、早くこのビルから出て、安全なところへ行け。」


真は何かを察知したように、私のそばを横切って、出て行こうとする。


「わたしもあなたについていく!そうすれば、環さんに会えるかも知れないじゃない・・・!」


「ったく、強情だな・・・。あいにく、アンタにはお迎えが来てるぜ。といっても大人しく聞いてくれる感じじゃなさそうだな。手荒な真似はしたくなかったが・・・・ちょっと我慢してくれ・・・。」


「?!」


私はいきなり、催涙ガスのようなものを吹きかけられて、気を失った。
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