【長編】sadist and masochist love stories
「なるべく早くな。
陽菜を紹介するときには、みなみにもいてもらいたいから。」


俺は、湊司の言葉を聞いて肩の力が抜けた。


「結局、自分かよ。」


「当たり前だろ。
陽菜が一人できたら大変だからさ。
母さんが陽菜を可愛がるのは必須だろ?」


俺は、峰岸さんを思い浮かべた。


納得だ。


峰岸さん呼んだら、湊司は峰岸さんと2人きりにはなれないな。


なら、みなみも呼んで対象者を増やした方が楽だもんな。


湊司は、自分の事考えまくりじゃん。


けど。


ちゃんと俺の心配をしてるのも伝わる。


湊司って、不器用な部分あるから。


「わかったよ。
湊司のためってよりは、峰岸さんのために頑張るよ。」


「てか、気になってたんだけどさ。」


「ん?」


「おまえってさ。みなみ以外は名字呼びだよな。」


「あぁ。
なんとなく好きな子以外はってな。」


「マジかよ。」


湊司は、口を開けて吃驚してる。
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